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戦後、茅ヶ崎の米軍キャンプで演奏をするバンドマンの兄に誘われ、バンドの雑用係としてアルバイトをする17歳の信二。ジャズを通奏低音とした青春群像劇のなかから、敗戦国の鬱屈した感情を浮かび上がらせる表題作ほか短編2編を収録。1960年代半ばに34歳の若さで夭折した伝説の作家の、代表的短編集が入荷しました。装丁は佐野繁次郎。本文ヤケあり。
(1959年・文藝春秋)