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「方法論を変えるべきかと考えたことも何度かありましたが、結局今のやり方が好きなんですよ。私の、映画監督としての肉筆の証のようなものなんです。」
周到に用意された小物と舞台装置、物語のために精巧に仕立てられたクチュールや過去の様々な文化遺産の引用。すぐにそれとわかるタッチで彩られた作家性の強い映画群はどのような意図で、またどのようにして撮られたのか。数々のトリビアを孕みながら最新作『フレンチ・ディスパッチ』を含む全てのフィルモグラフィを振り返りながら、ウェス・アンダーソンの人生を辿る初の評伝。
(2022年・フィルムアート社)