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「情報に囲まれての不安感みたいなもの、埋没しての不安感というか、いろいろありますね、恐怖感。そんなものが出ないかなと思ってコラージュしたんですけど。」
具象画家としてのキャリアをスタート。抽象へ転向し、陶芸へ。情報産業化社会の中で増え続ける「ゴミ」や、氾濫する情報に埋もれる恐怖から生まれた古雑誌や古新聞、段ボールや空き缶などを使ったインスタレーションによって環境問題や現代社会が抱える問題を浮き彫りにする、現代美術家・三島喜美代。2021年7月から10月まで東京の「SOKYO ATSUMI」で開催された「三島喜美代個展」図録である本書には、三島の1950年代から2021年までの作品と、世界を代表するキュレーターのひとりであるハンス・ウルリッヒ・オブリストによる彼女へのインタビューを収録。
(2021年・現代美術 艸居)