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今でいうところのひとり出版社である小出版社「夢屋書店」を立ち上げた作家・深沢七郎。その夢屋書店の記念すべき一冊目は、代表作『みちのくの人形たち』を経典のように蛇腹折りにしつらえ、深沢自らが製本、日に2冊作るのがやっとという、儲けを度外視した究極のリトルプレスを制作。発売と同時に2,000冊の注文が殺到したという。奥付には「この一篇を我が心の友のかたがたに捧ぐ」と本人直筆の署名あり。表紙小口ヨゴレ。他古書としては平均的な状態です。
(1979年・夢屋書店)