「グラフィティ・アート以前」のニューヨークの落書きを、「カラー」で見せるこの写真集は、猪熊弦一郎の作品集というだけでなく、当時のニューヨークの街の様子を収めた貴重なドキュメントでもあります。 猪熊弦一郎が夢中でシャッターを切ったニューヨークの壁の写真166点の中から厳選した57点の写真を掲載。写真の編集（選別と配列）は写真家の鈴木理策が、猪熊自身の文字が書き込まれたスライドマウントをそのまま生かした大胆なレイアウトの書籍デザインは、デザイナーの黒田益朗が担当。 (2016年・丸亀市猪熊弦一郎現代美術館）