《ご予約商品/6月25日(金)発送予定》LOTS OF BIRDS(LP)
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《ご予約商品/6月25日(金)発送予定》LOTS OF BIRDS(LP)

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薄暗く急な階段を上り、鰻の寝床のような通路を進むとその喫茶店が奥に見える。入ってまず飛び込んでくるのは本の山。それもずいぶんと趣味のいい本の背表紙ばかりだ。だが、ここは古本屋ではない。喫茶店なのだ。奥のテーブルに腰掛け、壁の反対側を見るとカウンターで何か手を動かしている店主の姿がちょうど見える。やがて水が運ばれ、コーヒーとカレーを注文するとまた店主はカウンターに戻っていく。その所作もボソボソとした喋り方も人懐こくはないが、なんだか心地良い。適度に距離があって、適度に愛がある。そんな感じと言えばいいだろうか。あの店主がバンドをやっていると知ったのは数年前のこと、仙台に住む友人から教えてもらった。尤もこの店も、仙台に住んでいる頃にはついぞ訪れることがなく、盛岡に移り住み、店を始めてから通い出したのだから常連ヅラをして語ることなど出来ないのだが。 その喫茶店の店主がバンドではなく、ソロアルバムをリリースするのだという。リード曲を一聴して思い出したのはロバート・ワイアットのこと。下半身付随となったかつてのスウィンギン・ロンドンの旗手は、静かに、素っ気なく、自分の人生を歌った。喫茶店の店主もまた、あの店での印象そのままに、ラフで、素っ気なくて、でも愛がちゃんとじんわり伝わる、そんな歌を歌っている。 bandcmapで何曲か先行して試聴できることを知り、さらに数曲聴いてみる。 ランディ・ニューマンとか、エリック・カズとか、そんなソングライターの名前も浮かんでは消えていく。それに店主が好きであろうロードムーヴィーの匂いもする。 だが懐古主義的ではない。間違いなく今の音、今鳴らされるべき音だという気がする。ぼくらには今素っ気ないくらいの愛がちょうどいい。 世界中に熱狂的なファンを擁する仙台の至宝yumbo(ユンボ)のリーダー/ソングライター、澁谷浩次待望のソロレコード。コロナ禍の東北で録音された、邂逅と別離についての11の私的な物語。ジャケットは写真家・志賀理江子。 (2021年・SMALL COW FIELDS RECORDS)