ヒッピーのはじまり
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ヒッピーのはじまり

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タランティーノの『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』のように、もしも成り得た世界のことを考えてみる。もしも、ケント襲撃事件やジャクソン襲撃事件がなかったら。オルタモントの悲劇もマンソンも生まれていなかったら。ヒッピーたちが思い描いたブロンソン・オルコットの「実りの村」の現代版、はたまたトマス・モアのユートピア的社会は出来上がっていただろうか、と。残念ながら答えは暗いものになりがちだ。第二、第三のオルタモントが起こり、第二第三のマンソンが生まれただろうから。だが、もしも、という微かな希望を抱きたくなる不思議なロマンティックさがヒッピーという生き方に、かつてのヘイト・アシュベリーという場所にある気がしている。例えばピースサインはロマンティックだ。誰から構わず寝床と食料を無料で提供したディガーズという存在もロマンティックだ。コミューンという共同体もロマンティックだ。そう、ヒッピーという生き方の正体はロマンティックであること、だったのかもしれない。この本は単なるノスタルジー、回顧録ではない。今日のディストピアに生きるわれわれに必要なのは、そうしたこぼれ落ちるほど無垢なロマンティックさではないだろうか、と示唆しているのではないか。そんな気がしてならない。 1960年代当時50代であった社会心理学者ヘレン・S・ペリーが見つめたサンフランシコ・ヘイトアシュベリー周辺。生活者としてヒッピー・カルチャーをつぶさに観察した愛と平和と混乱のドキュメント。 (2021年・作品社)