すべての少年少女。すべてのイノセンス。すべての古き良き時代。すべての後悔。すべての懺悔。観覧車。回転する木馬。夏。人生の墓場。子ども。大人。 アメリカを代表する作家ウィリアム・サローヤンの息子でコンクリート／ミニマル・ポエトリーの詩人アラム・サローヤンが、シカゴの出版社より1970年に発表したコンパクトな判型のフォトブック。アラムが10代から撮り貯めていた妹や友人たち、旅の風景や人物の写真に、彼のミニマルな詩が添えられている。驚くべきはその写真の確かな構図の切り取り方、光の素晴らしさで、なんと彼はニューヨークのリチャード・アヴェドンのスタジオに13歳からアルバイトで通っていて、当時アヴェドンのアシスタントだったHIROこと若林康弘（ヒロ若林）から現像や手ほどきを受けていたらしい。 表紙経年ヤケ・スレあり。 （1970年・BIG TABLE PUBLISHING)