エリオット・スミスのあれか、これか、それか
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エリオット・スミスのあれか、これか、それか

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きみが組んでいたバンドはぜんぜん好きになれなかったけれど、きみがソロになって書いた曲はすべてビューティフルだと思った。きみはそれまで長く暮らしたポートランドを去り、ブルックリンの住人になった。そしてきみが書いた曲が収められた映画が公開され、きみの曲がアカデミー賞にノミネートされたけれど、きみはなんにも変わっていなかった。そう、その映画の主人公は継父に虐待されていたかつてのきみのようだった。 きみはいつも酔っ払っていて、ドラッグにまみれていて、救いがたいほど自分に自信がなかった。 だからきみが死んだ、と報せを受けたとき、ぼくはちっとも驚かなかった。いまもしきみが生きていなら、この世界をどんな風にながめて、どんな曲を作るだろう。きみが遺したレコードを聴きながら、ぼくはときおりそんなことを考えてみる。そしていつか自分がロサンゼルスのあの壁面の前に立っていることを夢想する。 Coffee PeopleにPOWELL’S BOOKSTORE。そしてCinema21。1996年のポートランドと2020年の京都をつなぐキルコゲールの一冊の本、そして一人のミュージシャン。エリオット・スミスの音楽、そして本や音楽を愛するすべての人に捧げられた短くも愛おしいグラフィック・ノベル。 (2021年・Caffeine House)