ウィズ・ザ・ライツ・アウト
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ウィズ・ザ・ライツ・アウト

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そして、たくさんの人びとが死んでいった。 病、事故、自死。カート・コバーンを皮切りに次々と友人たちもいなくなった。 残された者たちは哀れにも老体をカウチに横たえ、ただ昔を懐かしむのみだ。 その哀しみのまわりでただ時間は過ぎていく。同時多発テロや大地震や極右の台頭やLGBTやブラック・ライヴズ・マターのなかを、ただただ老体だけが通り抜け、過ぎ去っていく。 ひとは生きる目的をうしなったとき、過去から何を掴み取れるのか。過去はなにをわたしたちに教えてくれるというのだろうか。 デジタル・コンテンツの登場でレコード業界が打撃を受け、伝説のレコード店を閉じることになった五十路の男ヴェルノン。失業手当も底を尽き、アパルトマンを追い出された彼が渡り歩くかつての友人たち。友人たちが直面している家族の問題、老いや病を傍観しながら彼らと語らう90年代の輝かしい思い出。バンドや音楽の記憶。ヴェルノンはどこへ向かうのか。 クラッシュ、MC5、ニルヴァーナ、ジミ・ヘンドリックス、ザ・スミスなどさまざまな固有名詞をふんだんに登場させながら、音楽と人生、そして老いることのおかしみと哀しさを描くヴィルジニー・デパントの最新刊。「ハイ・フィディリティ」とか「ハーツ・ビート・ラウド」とか、優れた音楽映画を思い出したり。これがトリロジー(3部作)だっていうから続きが楽しみ。 (2020年・早川書房)