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2019年のメカス没後に出版された、リトアニアから渡米後間もない1950年から1969年までの日記。現在は文学ジャンルとして確立された日記文学の白眉として淡々を日常を綴ったこの映像作家は、ポレックスカメラをペンのように走らせ、ペンをポレックスカメラのように操り、日々を徹底的にとらえ続けた。写真や雑誌・新聞の切り抜き、映画のチケットなどを挟みながら800ページを超えるボリュームの分厚いこの日記はメカスの軌跡を知るための絶好の一冊。
(2020年・SPECTATOR BOOKS)