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"When you hear music, after it’ s over, it’ s gone in the air.
You can never capture it again.
音楽を聴き終った後、それは空中に消えてしまい、二度とつかまえることは出来ない
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音楽についての小さな冊子をつくりたいと考えていました。
それは好事家たちが喜ぶレコードコレクターのための本、というよりはもっとパーソナルで開かれているもの。
たとえば今朝食べた朝ごはんの後ろでかかっていたピアノトリオのような。
寝る前に小さなヴォリュームで聴いていたギターソロのような。
生活のなかにぼんやりと佇んでいる、呼び名のない音楽のことを紹介したいと思ったのです。
水のように滋養のある、なくてはならないもののこと。
その音楽のことをかつてエリック・ドルフィーは二度と捕まえることのできない、消えてしまうものだと語りました。
ビーチ・ボーイズはこう歌っています。
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"日曜の朝のゴスペルは
魂にぐっとくるのさ
ブルースやフォーク、カントリー
転がる石のようなロック音楽
もし誰もが太陽の下でちょっとした音楽を生活にプラスできたなら
世界が一つになれるかもしれないよ
(日々の暮らしにちょっとだけ音楽を加えよう)"
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The Beach Boys
"Add Some Music to Your Day"
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ピースとラブ、そしてちょっとした音楽をすべてのひとに
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元々は3月末に東京で開催されるはずだったブックイベントのために〔ADD SOME MUSIC TO YOUR DAY〕という小冊子を制作致しました。そのイベントが世の中の自粛のあおりを受け中止となってしまい行き場を失ってしまったので、ささやかですが100部限定で店頭、オンラインで販売致します。
音楽がだいすきなぼくとぼくの友人たちにお願いしてインスタグラムで既出の音楽にまつわる文章8編と、書き下ろしを8編収録。
執筆者は
@tmym75
@largeship
@oguri_masafumi
そしてぼく。
*148mm×148mm・中綴じ、20ページ
(2020年・BOOKNERD)