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"三浦雅士さんにそそのかされて、生まれて初めて本格的な雑誌編集を体験した。私はただ自分の好きなもの、興味あるもの、楽しいものをやみくもに寄せ集め、それをいわばモンタージュしたにすぎない。それが「雑誌」というものの本義にいちばん近いと思ったからである"
(谷川俊太郎/後記より)
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谷川俊太郎自身の編集による谷川俊太郎バラエティブック。金閣寿夫によるゲイリー・スナイダーのネバダの家の訪問記から友部正人の現代詩、萩原朔実の実験映像、長新太の漫画、吉田健一編による日本近代詩など、小気味良い編集の妙に唸ります。本人の文章や詩が一切登場しない潔さに脱帽です。
表紙・本文ともヤケ有り。
(1973年・青土社)