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こじつけ、と思われるかも知れませんがとにかく自分には彼が新しい批評眼を持った若い音楽家かDJのように感じられたのです。
この場にふさわしい言葉をようやく思い出しました。ヌーヴェル・バーグ。それです。(『電話・睡眠・音楽』に寄せて/小西康陽)
安部慎一や鈴木翁二など、過去の偉大なガロで活躍した漫画家たちの気配を感じさせながら、全く新たな地平線に連れて行ってくれる川勝徳重の『電話・音楽・睡眠』。アーカイブを学習・研究する事で単なる模倣に終わらず、まさに過去/今をエディットして新しい空気を作り出す恐るべき才能。今年必ず読むべき一冊です。
(2018年・リイド社)